ほくろ・できもの除去
『できものとり』と言うは易しですが、これもまた奥深い世界が広がっています。
ホクロ、粉瘤、ガングリオン、イボやタコなど色々なものが『できもの』の中に含められて扱われています。
例えばホクロを取り上げるだけでも、平らなもの、盛り上がってきたもの、周囲にシミ出しが出てきたもの、瞼(まぶた)の縁にあるものなど、治療法も切除が良いのか、どう縫合するのが良いのか、レーザーがいいのか、皮弁を追加した方がいいのか、綺麗に治りそうか、瘢痕が目立ちそうかなど考えることは少なくありません。
一番困るのは、頻度は低くても悪性腫瘍ができてしまうことですが、見た目だけでは判別がつかないことも多いのです。後輩に指導する際に、「どんなできものでも必ず症例写真を撮るように」と伝えるのですが、術前写真のない悪性腫瘍症例はなかなか根絶できないほどなのです。
当院では、局所麻酔による日帰り手術を行なっています。当日切除する覚悟が決まっている患者様には当日手術枠も作成しました。できものの状況によっては、感染や準備が必要なものなど、当日切除まで至らない場合があることはご了承いただきたいと思います。
たかができものと侮ることのないよう注意するとともに、出来上がりも綺麗になるよう切除することを心がけています。